葉の縁まで緑で塗る代わりに、輪郭を3Hの鉛筆で描いたのですが、
それが良かったかどうかは微妙です。
自然に落ちたむかごと、その場所で生きるシュウカイドウ。応援します。
葉:
FC102, FC103, FC270, FC272, FC205, FC170, FC168, FC185,
むかご:
FC102, FC103, FC268, FC179, FC280, FC160.
私はポリクロモスを常用してきましたので、ポリクロモスの耐光性についてWebサイトを調べてみました。
1. ファーバーカステルでは美術館の条件下で耐光性をテストし(tested under museum conditions)、評価はBlue Wool Scale を基準として最上位2ランクの色に星3つをつけていることが、つぎのサイトで示されています。美術館の条件下というのは、詳細は不明ですが太陽光が当たらない条件下と推測されます。
https://www.rexart.com/media/color_charts/f-c/f-c_lightfastness.html
2. Blue Wool Scale を使うASTM Standard D5383については下記に紹介されています。
https://cpsa.org/about/testing-by-cpsa/
この基準では、美術館の条件下ではなく、太陽光に当てて、Blue Wool Scale で評価することとされています。ファーバーカステルのテスト(美術館の条件下)とは当てる光が異なると考えられます。Colored Pencil Society of AmericaではこのD5383によって独自に色鉛筆の耐光性を評価しています。その評価結果はメンバー限定の情報です。
3. ASTM Standard D6901 (2003年)については、下記に簡単に方法が紹介されています。
https://cpsa.org/about/astm-standard/
この基準では、太陽光とキセノンアーク(可視光域の分光分布が太陽光のそれに近い)の両方を当てることとされています。
4. つぎのWebサイトPencil Topicsでは、Judith Crown氏が実際にイスラエルで太陽光に14週(イギリスで数年間の太陽光に相当)当てて耐光性を調べて2018年にWebに公表した結果を紹介しています。
https://www.pencil-topics.co.uk/lightfastness-test.html#gallery[pageGallery]/10/
ポリクロモスは黄色系と薄紫系の色が著しく退色しています。緑色系も退色し青色味の方へ色相が移っています。そのため退色を防止する措置が必要と述べています。このように実際に太陽光に当てる条件下では、ポリクロモスとヴァンゴッホとの耐光性の差が現れています。
5. つぎのサイトでも、Lisa Beckers氏が2017年に実際に太陽光に1年間当てて耐光性を調べています。
https://lisabeckers.nl/research/lightfastness-colour-pencil-research/
私が植物を描く際によく使うポリクロモス167を含めて多くの色が、かなり退色しています。また、ポリクロモスとルミナンスとの耐光性の差が現れています。
6.2022年10月に公表されたつぎのStephanie Kilgast氏のサイト(窓際で2年、ヴァンゴッホは1年光に当てる)も参考になりました。上記の4番のサイトに触発されて自ら調べたそうです。
https://www.stephaniekilgast.com/blog/lightfastness-colored-pencils
同氏のYouTubeは、
https://www.youtube.com/watch?v=v4f68Vip4Wo
以上 2022年12月 追記終わり
A4-size (297 x 210mm) Be art paper. Faber Castell Polychromos 103, 267, 165, 167, 170, 205, 274.